BIOGRAPHY

1950年、東京都出身。中学2年生で写真部に入る。大学卒業後の1973年にロンドンに渡り10年間を過ごす。
一時期、劇団に所属し役者をする一方、折からのパンクロックやニューウエーブのムーブメントに遭遇、 ロンドンの最もエキサイティングだった時代を体験する。そうした中で撮影された、ミュージシャンのポートレイトや生きたロンドンの写真が高く評価された。
帰国後も国内のアーティストとのコラボレーションをしながら、常に市井の人々にカメラを向け続けている。
多くの作品をモノクロームの、スナップ・ポートレイトというスタイルで残している。
その優しく清楚な作風を好むファンは多く、「人間の希望を撮りたい」「人が人を好きになる様な写真を撮りたい」というテーマは、中学時代から現在に至るまでぶれることなく現在も進行中である。
2014年にはライカ100周年を記念した写真展“Eyes Wide Open!100Years of Leica Photography”に 100年の歴史を彩る世界の写真家140名の一人に選ばれるなど、国内外で高い評価を得ている。
写真発表の傍ら、エッセイ執筆、ラジオ、テレビのパーソナリティーとしても活躍している。
公益社団法人日本写真家協会会員 大阪芸術大学客員教授 九州産業大学客員教授

QUOTE

優れたプリントには、パソコンのモニターで見るのとは大きく違い、手の中にそっと抱え込みたい美しさを持っている。
写真家として、そうしたプリント制作にいつも時間を費やしている。
いまだ従来の暗室も大切にしている私は、印画紙の種類が減少していく現実を寂しく思う一方で、 インクジェット紙の進化は目覚ましく、大きさや質感などのチョイスが年々増えていることを楽しみにしている。
自分の作風に合った紙との出会いは大切で、インクジェット紙の開発や進化によって、写真家としての新たな可能性がもたらされることを大いに期待している。

PAPER OF CHOICE

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